「DASH(ダッシュ)って名前は聞いたことがあるけど、詳しくはわからない…」
「他の仮想通貨と何が違うの?」
このように思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
確かに、ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)のような仮想通貨と比べるとマイナーなイメージを受けるDASHですが、それらの通貨に勝るとも劣らない特徴と可能性を秘めています。
この記事では、DASHの仕組みや特徴、将来性などに加えて、売買できる取引所や購入方法なども徹底的に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
DASH(ダッシュ)とは?
DASHは2014年にビットコインの脆弱性を解決することを目的として公開された仮想通貨で、「匿名性の高さ」と「取引時間の短さ」が特徴です。
公開時はXcoin(XCO)という名前でしたが、同名の会社が存在したためダークコイン(Darkcoin)に名称を変更。さらに2015年には現在のDASHに改称しています。
DASH(ダッシュ)の基本情報
通貨名(通貨単位) | DASH(DASH) |
公開日 | 2014年1月18日 |
発行上限枚数:22,000,000枚(※) | 新規発行枚数は-7.1%/年 |
時価総額 | 約5000億円 |
ホームページ | https://www.dash.org/jp/ |
DASHは、仮想通貨ですが、現金のように自然に決済手段として使われることを目的に開発されました。
現金のように使われるように、送金スピードや匿名性についてとても優れています。
また、DASHは、ビットコインの欠点を補うために開発されたということも言われています。
DASH(ダッシュ)の運営会社について
Dashを運営する組織は大きく分けて2つあります。
Dashコアグループ
DashコアグループはDashの運営全般を担っている企業です。
利益相反につながる寄付やスポンサーシップには依存せずに活動しています。
Dashトラスト
DashトラストはDashコアグループの全株式を所有する組織です。Dashコアグループ役員の人事権など、様々な権限を所有しています。Dashトラストではプロテクターと呼ばれる役員が6名指名されますが、Dashコアグループの役職員がこれに立候補することはできません。
このような分権化の仕組みにより、通貨の公平性が保たれているのですね。
DASH(ダッシュ)の開発者・開発チーム
次に、DASHの開発者、開発チームをご紹介します。
Evan Duffield(エヴァン・ダフィールド)
DASHの創始者です。詳細なプロフィールは明かされておらず、エンジニア出身ということだけがわかっています。
Kyle Hagan(カイル・ホーガン)
創始者のエヴァン氏とともにDASH founpatlonという開発組織を立ち上げ、開発・運営を行っています。
ダッシュコアチーム
DASHコアグループが会社になる前の呼び名ですが、現在でも開発チームとしての側面が強調される場面ではこの名前が使われます。
DASH(ダッシュ)の過去のチャート分析
2018年の仮想通貨バブル以降は緩やかな推移を見せています。
これはアルトコイン全般に言えることですが、基本的に主軸となるビットコインからお金が流れてくるので、単一のチャートだけではなく、相関性を見ながら予測していくことが大事なように思います。
また、ファンダメンタルの影響も受けやすいので常に世界情勢や、金・石油などの資源の動向も抑えておくとよいでしょう。
DASH(ダッシュ)の現在のチャート
これは、DASHのリアルタイムチャートです。2021年1月に価格が高騰し、その価格を現在は維持しながらきています。
DASHは、ボラティリティが高い通貨として知られています。投資する際は、DASHの値動きに注意してください。
DASH(ダッシュ)の将来性・今後の考察
処理速度がとても早い
DASHの最大の特徴は処理速度の速さです。
送金はわずか数秒で完了し、支払いに要する時間も1秒程度と他の仮想通貨よりも圧倒的な速さで決済を完了することができます。
この決済処理の速さが評価されて、DASHはすでに4000を超える小売店、200を超える取引所で取り扱われています。
また、手数料もほとんど掛からないためとても実用的な仮想通貨であると考えられます。
コミュ二ティが発達している
DASHではコミュニティが発達しているのも特徴的な1つです。
上記でも説明していますが、「Dashコアグループ」という企業が存在し、その企業ではDASHのソースコードの作成や保守、マーケティングやカスタマサポートなどDASHの開発や運営に力を入れています。
また、Dashコアグループの全株式を所有する「Dashトラスト」では、Dashコアグループの役員の人事権を持っています。
Dashトラストでは、毎年マスターノードの投票により「プロテクター」と呼ばれる役員が6名指名されます。
ちなみにDashコアグループの役職員がこれに立候補することはできません。
運営チームや広報がしっかりしている
DASHは、運営チームや広報がしっかりしていて、マーケティングにもとても力を入れています。
特に、力を入れているのがDASHが運営するYouTubeチャンネルで、このチャンネルではブロックチェーンの仕組みなどといった仮想通貨の初歩的な知識やDASHの魅力など幅広い解説動画が多くアップされています。
その中でも、「DASH Schoolシリーズ」はDASHの仕組みをとてもわかりやすく解説してくれています。
決済手段として優れている
DASHは、現金のように決済手段として使える仮想通貨を目指しているというだけあって、トランザクションの承認の速さや匿名性が決済にとても向いています。
海外ではすでにDASHを使える自動販売機もあるそうです。
さらに今後サービスがリリースされる予定の「DASH Evolution」では、仮想通貨について全く知識がない人にも使いやすいアプリを目指しているそうです。
DASH Evolutionによって、友人間での気軽な送金や銀行口座からの決済のような決済手段を将来的に可能にするかもしれません。
マスターノードにより、中央集権的な要素が強い
DASHでは、毎月末に行う運営方針や予算案を決めるのに、マスターノードと呼ばれている人たちによる投票で意思決定が行われます。
マスターノードによって、素早い決断をすることができるものの、やや中央集権的な状態になるかもしれないことも危惧されています。
特にDASHは、分散管理など非中央集権的なプラットフォームを目指しているため、マスターノードがDASHの成長の足かせになることも考えられます
DASH(ダッシュ)の知っておきたい特徴
ここまで、DASHのことや将来性について書いてきました。
DASHが実用化されるためにDASH運営がとても努力されてきたことがわかったかと思います。
ここでは、より深くDASHのことを知ってもらうためにDASHの知っておきたい特徴をいくつかご紹介していきます。
高い匿名性を誇る
DASHは、高い匿名性を誇ります。
その理由として、DASHにはプライベートセンド機能という機能が備わっているからです。
通常、ビットコインのような多くの仮想通貨では、「どこのアドレスからいくら送金されたか」という履歴が公開されています。
もちろん、名前や住所といった個人情報が公開されているわけではありませんが、一度自分のアドレスが誰かに知られてしまうと、アドレスから今までの取引情報などが他人に知られてしまう可能性があります。
このような過去の取引履歴を相手に知られないためにDASHでは、プライベートセンド機能が作られました。
プライベートセンド機能は、送金したいDASHをほかのユーザーのDASHとシャッフルすることで、通貨の出所を分からなくするという機能です。
これによって、誰のDASHが誰のアドレスから送られたのかが分からなくなり、追跡するのが不可能になります。
公式アプリがAppleに認証されAppStoreで利用できる
DASHの公式アプリが、2017年7月にApple(アップル)の審査を通過し、公式にアップルストアで利用できるようになりました。
これによって、DASHの公式アプリが世界中のユーザーの決済サービスとして利用されるための大きな一歩になりました。
DASHが実店舗で決済通貨として利用されるために、スマートフォンでユーザーがウォレットを利用できる環境であることが必須の条件でした。
実用化に向けて、DASHの運営は何年間にも渡ってApple側にアップルストアへの掲載の承認を求めてきました。
アップルストアにDASHの公式アプリがリリースされたことで、実店舗での支払いに広く利用が可能となり、その影響で、DASHの価値は一気に上がりました。
分散管理(DGBB)を採用している
DASHでは、分散管理(DGBB)システムを採用しています。
DGBBの正式名称は「Decentralized Governance by Blockchain」で、「DAO」とも呼ばれています。
DGBBは、「分散型自律組織」と言って、特定の管理者のいない一人一人によって自律的に運営されている組織のことを言います。
DASHのDGBBは世界で初めて自己資金調達と予算編成システムの仕組みを持っていて、資金調達と管理システムの問題を解決しようとしています。
DASHのDGBBには、DASHコアグループという企業があり、DASHのソースコードの作成や配布、マーケティングやカスタマーサポートなどを行っています。
同社は、スタッフの報酬や様々な費用を予算案を提出し、自主的に資金を調達しています。
マスターノードが取引を承認する
DASHの取引の承認には、ノードの中でも特別な役割を持つマスターノードが行っています。
DASHには2つのネットワークがありますが、重要な役割を担っているのがマスターノードで構成されるネットワークです。
DASHの特徴的な機能であるインスタントセンド、プライベートセンドなどは、このマスターノードから構成されるネットワーク上に実装されています。
マスターノード・ネットワークに参加するための条件として、1,000以上のDASHを保有していることと、マスターノード・ソフトウェアを実装した専用サーバーを持っていることです。
ちなみにマイニングによるブロック報酬は、マスターノードに45%、ブロック生成するマイナーに45%、残りの10%が運営資金に充てられています。
DASH(ダッシュ)が売買できる取引所
ここまでDASHについていろいろと説明してきました。
DASHの特徴や将来性からも今のうちに仕入れておくといいかもしれません。
そんなDASHが気になっている方に向けて、ここではDASHを売買するのにおすすめな仮想通貨取引所をいくつかご紹介します。
Binance(バイナンス)
取引所名 | Binance |
取り扱い通貨数 | 1,000種類以上 |
手数料 | 0.1% |
所在地 | 香港 |
アプリ | あり |
日本語対応 | 非対応 |
公式ツイッター | https://twitter.com/binance |
Binance(バイナンス)は、香港にある世界最大級の仮想通貨取引所です。
Binanceの魅力は、破格の手数料の安さと豊富な種類の仮想通貨を取り扱っているところです。
Binanceの手数料は、0.1%で、Binanceが発行している取引所トークンである「BNB」を使って取引すれば、手数料が0.05%とさらに安くなります。
取り扱い通貨の数は1,000種類以上で、DASHはもちろんのこと、ビットコインやイーサリアムといった人気の仮想通貨に加えて、「草コイン」と言われるマイナーな仮想通貨も取り扱っています。
草コインは、マイナーで認知度がない分、価格が一気に上がる可能性があるため今のうちに購入してみるのもいいかもしれません。
Bitfinex(ビットフィネックス)
取引所名 | Bitfinex |
取り扱い通貨数 | 100種類以上 |
手数料 | テイカー:0.055%~0.200%、メイカー:0.000%~0.100% |
所在地 | 英領バージン諸島 |
アプリ | あり |
日本語対応 | 非対応 |
公式ツイッター | https://twitter.com/bitfinex |
Bitfinex(ビットフィネックス)は、2012年12月に香港で設立された仮想通貨取引所です。
iFinex Inc.により運営され、現在は英領バージン諸島に活動の拠点を移しています。
Bitfinexは、過去に大きなハッキング被害に遭ったこともありますが、そこから強固なセキュリティを作り、いまでは世界最大級の仮想通貨取引所の一つです。
Bitfinexの特徴は、非常に取引量が多いことで、中でもドル建てビットコインは取引量が世界一になったこともあります。
ビットコインを中心に有名どころの仮想通貨を多く取り扱っています。
Bitforex(ビットフォレックス)
取引所名 | Bitforex |
取り扱い通貨数 | 100種類以上 |
手数料 | メイカー:0%、テイカー:0.1% |
所在地 | シンガポール |
アプリ | あり |
日本語対応 | 対応 |
公式ツイッター | https://twitter.com/bitforexcom |
Bitforexは、現在急激に成長しているアジアを代表する大手仮想通貨取引所です。
Bitforexは、1日当たりの取引量が約700億円で、世界6位前後に位置しています。
シンガポールに本部を置き、セイシェル共和国にて事業登録されています。
シンガポール以外にも、ドイツ、エストニア、香港、マレーシア、フィリピンなどに運営チームがいて、86カ国以上のユーザーがBitforexを利用しています。
Bitforexではスマホアプリ版をリリースされていて、現物取引や先物取引による仮想通貨FXなどレバレッジ10倍の信用取引の提供を開始しています。
DASH(ダッシュ)の購入方法
DASHの購入は、上記で紹介した仮想通貨取引所で購入するのがおすすめですが、その中でも代表的なBinance(バイナンス)とBitfinex(ビットフィネックス)での購入方法を簡単に説明したいと思います。
BinanceやBitfinexでDASHを購入するためにはまずそれぞれの仮想通貨取引所でユーザー登録する必要があります。
まず、BinanceやBitfinexの公式サイトにアクセスします。
注意して欲しいのがBinanceやBitfinexの偽サイトがあるため、URLや公式Twitterから公式サイトかどうかを確認してください。
公式サイトにアクセスしたら、BinanceやBitfinexのどちらにも画面右上の方にユーザー登録するボタンがあるので、そのボタンをクリックします。
すると、ユーザーネームやメールアドレス、パスワードの設定などのセクションがあるので、指示通りに入力すればOKです。
登録したメールアドレスにメールが来て、指定のURLにアクセスすれば登録完了です。
Binanceではここから先に2段階認証設定があり、任意ではありますが、仮想通貨取引所というハッキングの被害に遭いやすいことからもセキュリティー強化のためにも絶対にやっておきましょう。
登録が完了すれば、ログインして実際にDASHを購入してみましょう。
ログインすると仮想通貨を購入するボタンがあると思うので、そこからDASHを購入しましょう。
Binance(バイナンス)への入金方法
コインチェックからBinanceへ送金することで、取引をスタートさせることができます。
手順は、とても簡単です。コインチェックへまずは登録をし、コインチェックに日本円を入金した後にビットコインを購入します。購入したビットコインをBinanceに送金すれば完了です。
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DASH(ダッシュ)の将来性まとめ
- DASHは実店舗で決済手段としても使われていて、将来性が高い
- DASH運営が開発だけでなくマーケティングに力を入れている
- やや中央集権的な部分があるため、運営次第では価値が下がる可能性もある
ここまでDASHの基本情報や将来性、DASHを購入できる取引所などについて説明してきました。
DASHは決済処理の速さや匿名性の高さから実店舗で決済手段として使われていますが、DASH自体の価値が上がればもっと広い範囲で実用化されると考えられます。
今後もDASHの動向に要注目です。
[kanren-dash]