は、Blockchain Creative Labsを設立し、同ネットワークの番組をベースにしたNFTを作成します。
- アメリカのFox EntertainmentがNFT発行のためのスタジオを設立
- 広告主と作品のファンが直接つながる環境の構築が目的
- デジタルグッズの販売やイベントなどを予定している
FoxがNFTに参入、その目的は
「ザ・シンプソンズ」や「リック&モーティ」などの作品で知られるエンターテインメント会社、Fox。
21st Century Foxの子会社として設立され、現在ではディズニーによって運営されています。
同社のCEOは、所有する知的財産をベースにしたNFTを作成するために、Blockchain Creative Labsを設立すると発表しました。
Foxのマーケットプレイスでは何ができる?
Foxによれば、このマーケットプレイスで以下のようなサービスを提供するとしています。
- 一点物のデジタルグッズの販売
- ソーシャルを用いた報酬獲得スキーム
一点もののキャラクターや背景アートのNFTやGIFなどのデジタルグッズでスーパーファンの関心を引き、報酬を与えるための限定的なソーシャル体験を提供するトークンなどをキュレーションし、販売する予定です。
NFTスタジオのデビューは、「Rick and Morty」や「Community」の生みの親であるダン・ハーモン氏が指揮を執る新アニメシリーズ「Krapoplis」のプレミアに合わせて行われます。
FoxのCEOはNFT参入の目的について次のように語っています。
広告主を重視し、アーティストを第一に考え、アニメーションにこだわる企業として、フォックスは広告主をNFTを含むブロックチェーンを利用したトークンの世界に連れて行こうとしています。
また、ダンのシリーズは、現在『クラポポリス』と名付けられていますが、これはブロックチェーン上で完全にキュレーションされた史上初の作品となります。
そして、私たちが自分たちのアニメーションのためにやっているように、あなたのブランドがNFTを通じてファンや愛好家と直接つながることも支援します。
NFTってそもそも何?
NFTは、ブロックチェーン上に存在するユニークなデジタルトークンです。
デジタルまたは物理的なアートワーク、音楽、またはNBA Top Shotビデオの「瞬間」などのデジタルコレクティブルに関連付けられた所有権証書として使用することができます。
DappRadarによると、2021年の第1四半期に、NFT市場は15億ドルの売上を記録しました。
視聴者の細分化が進み、従来のテレビの視聴率が低下する中、Foxは自社の資産から可能な限りの利益を引き出す方法として、NFTに注力しています。
企業やアーティストのNFT参入が加速し、著作権問題が噴出
今年のNFT市場の盛り上がりを受けて、個人アーティストとメディア企業の参入が続いています。
それに伴い、著作権に関する議論も熱を帯びている状況です。
3月には、独自のNFT販売を検討していたDCコミックス社が、アーティストに向けて次のように警告を発しました。
DCの出版物のためにレンダリングされたものであれ、DCとの契約範囲外でレンダリングされたものであれ、NFTの有無にかかわらず、DCの知的財産を含むデジタル画像を販売のために提供することは許可されませんのでご注意ください。
一方、2月には、マーベルのアーティストがPortion.ioでNFTの販売を開始しましたが、これもマーベルの明確な許可を得ていない可能性があります。
著作権の問題を抱えているNFTですが、そのリスクを取ってでもフォックスは時代に先行しようとしています。
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参照記事 Fox to Create NFT Studio to Promote ‘Rick and Morty’ Creator’s New Show