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仮想通貨にIoTの技術を用いて作られたVeChain(ヴィチェーン)。
VeChainは、近年アパレルなどさまざまな業界から注目されているアルトコインです。
この記事では、そんな仮想通貨の新たな可能性を秘めているVeChainの基本情報や特徴、VeChainを取り扱っている取引所や保管できるウォレット、VeChain取引時の注意点について説明していきます。
- VeChain(ヴィチェーン)の基本情報
- VeChain(ヴィチェーン)の特徴
- VeChain(ヴィチェーン)を取り扱っている取引所
- VeChain(ヴィチェーン)の取引におすすめのウォレット
- VeChain(ヴィチェーン)の取引時の注意点
VeChain(ヴィチェーン)の基本情報
VeChain(ヴィチェーン)は時価総額ランキング23位(2019年4月時点)のアルトコインです。
VeChainの略称は「VET」で、ブイイーティーと呼ばれています。
2017年8月15日に公開され、これまでの発行枚数は約8億6700万枚となります。
VeChainを発行した当初はイーサリアムのプラットフォームを用いて開発されていましたが、2018年6月30日にメインネットに移行して、コンセンサスアルゴリズムには「PoA」を採用しています。
VeChainでは、モノとインターネットをつなぐ「IoT(Internet of Things)」という技術を用いていて、IoTの活用によって商品の追跡が可能となっています。
VeChainの運営や開発を行ったのは中国の「BitSE」という企業で、BitSEには中国ルイヴィトンのCIOだった「陸揚氏」がCOOを勤めています。
BitSEはVeChainとIoTによる技術で様々な分野への進出を目指しています。
VeChain(ヴィチェーン)の特徴
先ほどの説明でVeChain(ヴィチェーン)が独自の技術でさまざまな分野での活躍が期待され、今までの仮想通貨とはちょっと違うことが分かったかと思います。
ここではよりVeChainのことを知ってもらうためにVeChainの特徴をいくつかご紹介していきます。
【特徴1】チップによってブランド品などの商品管理ができる
VeChainのブロックチェーン技術で一番期待されているのがブランド品にチップを埋め込んで、商品を管理することです。
中国では高級ブランドの偽造品による問題が多発しており、その被害額は4,500億ドルを超えると言われています。
VeChainのブロックチェーン技術を活用することで、商品の製造から店舗に商品が並ぶまでの工程を全て追跡することができます。
これによって、偽造品が出回ることなく確実に本物の製品だけが市場に出回って、偽造品の防止が期待されています。
実際にルイ・ヴィトンの中国法人などの一部のアパレル企業は、革製品などにチップを埋め込んで商品の管理実験を行っているそうです。
【特徴2】VeChain Thorをローンチしメインネットへ移行済み
最初の方でも書いたようにVeChainは元々イーサリアムのプラットフォームを利用していましたが、2018年6月に「VeChain Thor(ヴィチェーン・ソー)」がローンチされて、こちらにVeChainのメインネットが移行されました。
「VeChain Thor」がローンチでVeChainをトークンスワップによって移行させて、通貨名称も「VET」に変更になりました。
また、「VeChain Thor」がローンチされた翌月には、メインネットの移行に合わせて「VeChain Thor Wallet」もリリースされました。
これによりVeChainの公式ウォレットであり、スマホ型のソフトウェアウォレットのもなっているためとても安全性の高いものと言えます。
【特徴3】Proof of Authorityを採用している
PoA(Proof of Authority)は、コンセンサスアルゴリズムで、比較的に新しいものです。
ビットコインの「PoW(Proof of Work)」やADA(エイダ)の「PoS(Proof of Stake)」といったアルゴリズムのように誰でもマイニングできるものではなく、一部の権限を与えられたユーザーのみマイニングの権限が得られるという仕組みです。
PoAの権限が認められたユーザーは、VeChain運営側の厳格な審査によって選ばれるため不正やデータの改ざんなどの心配もありません。
実際の審査の基準には、名前や住所といった個人情報の開示、それに加えて犯罪歴がないかなどといった非常に厳しい条件が設定されています。
その他にも計算競争が起こらないといった特徴もあるので、トランザクション処理にかかる時間を短くすることも可能にしました。
【特徴4】メタトランザクション機能
VeChain Thor(ヴィチェーン・ソー)は、トランザクションの送信者以外の人が、トランザクション手数料を支払える仕組み「マルチパーティペイメントプロトコル」(MPP)というものが提供されています。
仮にVeChainのトークンを保有していなくてもトランザクションを送信できるため、利用者は従来型の無料アプリと同じ感覚でブロックチェーン上で開発されたアプリを利用可能となります。
それ以外にも、一つのトランザクションで複数のタスクを実行できる「マルチタスクトランザクション」(MTT)、特定のトランザクションの完了を別のトランザクションの実行条件にできる機能などが提供されています。
VeChain(ヴィチェーン)の将来性
VeChain(ヴィチェーン)の将来性は高く、中国国内でのあらゆる産業への普及が期待されています。
ファッションなどアパレル業界との連携が多く、ファッション大手のH&Mグループが自社ブランドの「Arket(アーケット)」でVeChainを利用すると発表しています。
そして、極めつけは中国のタバコ産業を独占する国営の企業と提携を結んだことです。
中国では世界で消費されるタバコの30%を占めるほどタバコ産業は大きく、偽のタバコも流通していることも問題となっているためVeChainのブロックチェーン技術を用いて、それらの問題を解決することを期待されています。
また、VeChainは中国国内に限らず、日本でも普及するのではないかと考えられます。
実際に日本で仮想通貨の交換業者として金融庁に認められている株式会社BitOcean(ビットオーシャン)とパートナーシップを結んでいます。
そのほかにも、VeChainが世界で24,000店舗以上を構えているコンビニと提携したと発表していて、それがファミリーマートではないかと噂されています。
VeChain(ヴィチェーン)を購入・売買できる取引所
ここまでVeChain(ヴィチェーン)の特徴をご紹介してきました。
VeChainが仮想通貨としてだけでなく、ビジネス面でも期待されていることから今後価値は上がるのではないかと考えられます。
しかし、VeChainは認知度はまだそんなに高くないし、特殊な仮想通貨であるためどこの取引所で購入や売買をすればいいかわかりませんよね?
なので、ここではVeChainを購入もしくは売買できる取引所についていくつかご紹介していきます。
Binance(バイナンス)
運営会社 | Binance |
拠点国 | マルタ |
取り扱い通貨数 | 1,000種類以上 |
最高レバレッジ倍率 | 125倍 |
日本語対応 | 対応不可 |
追証制度 | 無し |
Binance(バイナンス)は、中国人のジャオ・チャンポンが作った世界最大級の仮想通貨取引所です。
Binanceはもともと香港に本社を置いていましたが、現在はマルタ島へ本拠地を移転しました。
Binanceの特徴は、なんと言っても取引手数料と取り扱い通貨の豊富さです。
手数料は0.1%と破格の安さとなっています。
取り扱っている通貨の数も1,000種類以上ととても豊富で、ビットコインやイーサリアムと有名なコインだけでなくまだまだ世間に知られていないマイナーなコインも取り扱われています。
また、Binanceの取引所独自のコインBNBを発行していて、このBNBで取引を行うと取引手数料が最大0.05%まで安くなります。
BITFINEX(ビットフィネックス)
運営会社 | BFXNA.inc |
拠点国 | 香港 |
取り扱い通貨数 | 200種類以上 |
最高レバレッジ倍率 | 3.3倍 |
日本語対応 | 無し |
追証制度 | 無し |
BITFINEX(ビットフィネックス)は、世界有数の人気を誇る仮想通貨取引所です。
BITFINEXで取り扱っている通貨数は200種類を超えていて、国内の取引所では購入できない仮想通貨もBITFINEXでは購入することができます。
BITFINEXはセキュリティ体制にとても力を入れているため、海外取引所を初めて使う方におすすめの取引所です。
しかし、日本語には対応していないため英語が苦手な方は少し大変かもしれません。
HitBTC(ヒットビーティーシー)
運営会社 | HitTech Limited |
拠点国 | ヨーロッパ |
取り扱い通貨数 | 231種類 |
最高レバレッジ倍率 | 無し |
日本語対応 | 無し |
追証制度 | 無し |
HitBTC(ヒットビーティーシー)は、2013年に始まったヨーロッパを拠点とする仮想通貨取引所です。
HitBTCを立ち上げにはソフトウェア開発者だけでなく、金融専門家や経験豊富なトレーダーが協力して立ち上げられました。
HitBTCには最新のコアマッチングエンジンを使用するなど、革新的な技術を採用されています。
取引所は現在、シカゴに拠点を置くHitTech Limitedによって運営されています。
KuCoin(クーコイン)
運営会社 | KuCoin.inc |
拠点国 | 香港 |
取り扱い通貨数 | 210種類 |
最高レバレッジ倍率 | 無し |
日本語対応 | 無し |
追証制度 | 無し |
KuCoin(クーコイン)は、香港を拠点にしている海外の仮想通貨取引所です。,
KuCoinの特徴は、普通の仮想通貨取引所では取り扱っていない仮想通貨も多数取り揃えていて、アルトコインの取引を行うユーザーからとても人気の取引所です。
また、KuCoinは独自通貨であるKCSも発行していたりと、同じ香港の取引所であるBinance(※現在はマルタに拠点を置いている)と共通していることから「第二のBinance」とも言われています。
VeChain(ヴィチェーン)の取引におすすめのウォレット
ここまでVeChain(ヴィチェーン)のことやVeChainを取り扱っている仮想通貨取引所をご紹介してきました。
仮想通貨の取引をする際に取引所に自身の資産を預けておくことはできますが、仮想通貨取引所はハッキングの被害に遭いやすいため取引所に資産を預けておくことはあまりおすすめできません。
仮想通貨を保管するにはハッキングの被害に遭いづらいハードウォレットなどがおすすめです。
そこで、ここではVeChainを保管しておくのににおすすめのウォレットを2つご紹介していきます。
My Ether Wallet
運営会社 | My Ether Wallet.inc |
料金 | |
ウォレットタイプ | デスクトップウォレット |
対応通貨数 | 663種類 |
My Ether Wallet(マイイーサウォレット)は、デスクトップウォレットです。
My Ether Walletの特徴は、自分で秘密鍵を保管することができので、セキュリティ面がとても高いのが特徴です。
万が一、自分が使っているパソコンがハッキングなどの被害に合ったり、ウイルスに感染しない限りは基本的には安心して使うことができます。
My Ether Walletは、イーサリアム系トークンを保管する人の多くが利用しているため、仮想通貨の投資家の中でもとても有名なウォレットです。
また、MyEtherWalletは大量の取引を行う場合はウォレット専用のPCを使いオフラインで使用することをおすすめします。
Ledger Nano S
運営会社 | Ledger.inc |
料金 | 8,000〜13,000円 |
ウォレットタイプ | ハードウェアウォレット |
対応通貨数 | 1,100種類以上 |
Ledjer Nano S(レジャー・ナノS)はハードウェアウォレットです。
Ledjer Nano Sの特徴は、汎用性が高く、多くの仮想通貨を保存できるところです。
Ledjer Nano Sは、オフラインで使うペーパーウォレットよりも使い勝手がよいにも関わらず、セキュリティー面が非常に高いです。
しかし、Ledjer Nano Sは人気があって品切れになるためなかなか手に入らないことと価格がとても高いというデメリットもあります。
Ledjer Nano Sは、仮想通貨の投資を本格的に行いたい方におすすめのウォレットです。
VeChain(ヴィチェーン)の取引時の注意点
VeChain(ヴィチェーン)の取引時の注意点としては詐欺などの被害に遭わないよう注意してください。
VeChainの保有者をターゲットとした詐欺が動画投稿サイトYouTube上で散見されています。
詐欺の中身はVeChainの開発者の会話などの動画に送金用QRコードが設置されていて、動画の説明欄にQRコードを読み取ってVeChainを送金することで、のちのち二倍にしてVeChainの返金を行うなどと嘘の説明を行うというものです。
また、YouTube以外でもTwitterで有名人のアカウントが乗っ取られて、そのアカウントを通してビットコインなどの送金を募流などの事件も多発しています。
なので、くれぐれもVeChainなど仮想通貨を安易に送金しないように注意してください。
VeChain(ヴィチェーン)購入方法まとめ
- VeChain(ヴィチェーン)はアパレルなどさまざまな業界と提携している
- 実用化の可能性のあるコインなので価格が上がる可能性もある
- Binanceなどの取引所で買えて、ハードウォレットで保管しておくのがおすすめ
- 送金詐欺などには気をつける
ここまでVeChain(ヴィチェーン)の基本情報や特徴、VeChain扱っている取引所の紹介や保管するのにおすすめなハードウォレット、VeChainを取引する際の注意点を紹介してきました。
VeChainは、中国国内では実用化の動きもあり、日本でもファミリーマートなどと提携している動きもあるため日本でも近い将来VeChainが使われるようになるかもしれません。
今後もVeChainの動向に注目です。