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最近ジワジワと存在感を増しているステーブルコイン、テザー(Tether)について今回はご紹介いたします。
2015年発行当初はドルの価値と連動する画期的な暗号通貨として注目を集めていました。
その後ビットコインバブルを機にいくつものステーブルコインが登場し、しばらくなりを潜めていました。
ですがここ最近の未曾有の一大事、コロナウイルスのパンデミックが起きてからは海外でも給付金などで暗号通貨に投資する人が増え始め、その入り口としてテザーを買う動きが多く見受けられます。
テザー(Tether)は多くの暗号通貨に対応しており、所有しておくだけで割安な手数料で暗号通貨を購入できたり、バイナンスなどの大手の取引所に預けてレンディングサービスを利用し高利回りを獲得することもできるので大変人気です。
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Tether(テザー/USDT)の基本情報
24時間取引高 | $37,743,737,513 |
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時価総額 | $10,322,080,017 |
最高値 | $1.32 |
技術 | OminiLayer, ERC20 |
魅力 | ドルと価値が連動 |
おすすめ度 | ★★★ |
法定通貨ドルと価値が連動されるステーブルコインの1つでTether limited社が発行しており、市場では1USDT=1USDで取引されています。
発行元がTether limited社なのでUSDにTが付いているUSDTとなっています。
発行上限はありませんが、コロナウイルスが流行した3月、4月は発行枚数が急増しており 時価総額は市場全体で3位、約1,000億ドルとステーブルコインの中では今現在一番大きい部類に入ります。
経済危機やテロなどの有事が起き、相場の急変動が起こっている場合、暗号通貨トレーダーはリスクの強いポジションを減らす代わりにリスク回避資産として買う傾向があります。
多くの海外取引所で取り扱われ、基軸通貨としてもよく使用されているアルトコインです。
Tether(テザー/USDT)の開発者
テザー社のCEOであり、ビットフィネックスのCEOも兼任しているジャン・リュードヴァイカス・ヴァン・デァ・ヴェルデ氏は5つの言語を話し、主にハイテク業界で30年ほど起業家として活躍しアジアで幾つかのIT会社を立ち上げてきました。
ドットコム時代には、彼は当時最も先進的な組み込み系Linux企業の1人の共同創設者として、ブロックチェーンテクノロジーの根幹であるオープンソースの責任者の経歴も持っています。
IT、流通、製造における多数の民間および公営企業の上級管理職を歴任し後にフィンテックに移り、ビッグデータ関連のテクノロジーの開発に注力を注いだあと2013年にビットフィネックスを起業、2015年にテザー社を立ち上げています。
Tether(テザー/USDT)砲・撃つと言われるのは何?
テザー社がテザーを大量発行するためにビットコインを大量購入し価格に影響を与える市場介入のことです。
2020年7月末にビットコインは1万ドルを再度超えました。ここでも120億円ほどのテザー砲の介入があったと噂されています。
最初の介入は2017年の9月頃からでテザー(Tether)でビットコインを大量に購入していくという動きが出てきたことが契機となります。
この時期はまだビットコインは4000ドル弱だったため、介入の効果も大きかったのですが、ここ最近ではテザー砲は不発との見方もあります。
市場の専門家からは、一企業がビットコインの市場価格操作をするのは限界があるとの指摘も出ています
ピーク時の価格、20000ドル超から一時期3000ドルまで下落している経緯を考えると、今現在もテザー砲でビットコイン価格を支えているとは考えにくいかもしれません。
Tether(テザー/USDT)の仕組み
テザー(Tether)の価格を1USDT≒1USDに保つ仕組みは、通貨の発行過程にあります。
テザー(Tether)の新規発行システムは、Proof of Reservesと呼ばれ、他の暗号資産(仮想通貨)とは異なります。
従来ではカレンシーボード制とも言われドルの発行量の応じてテザーの価値を担保する仕組みです。
新規発行は、ユーザーがTether Limited社にドルを入金し、それと同量のテザー(Tether)をLimited社が発行することでのみ行われます。
入金されたドルはLimited社がプールします。テザーをドルに戻したいときには、TetherをLimited社に入金することで、入金した額と同じだけドルを引き出せます。
こうして市場に出回るTetherの量とLimited社がプールしているドルの量を等しく保つことで、Tetherとドルの価値を一定に保っています。
この等しい量の関係が重要なので、Limited社は毎日プール額を公表しています。
Tether Limited社のホームページに行くと確認することができます。
Tether(テザー/USDT)の過去の高騰と価格推移
テザー(Tether)はベッグ通貨という性質上大きな価格変動が起こりにくい仮想通貨です。
過去にビットコイン(BTC)が大暴落を引き起こした際にはテザー(Tether)が関わっていた可能性を指摘する声「テザー疑惑」がありました。
このテザー疑惑は、テザー(Tether)の価値の裏付けとなる米ドルをTether Limited社が実際に保有していないのではという問題です。
疑惑が本当であった場合には、テザー(Tether)の価値が一気に失われることになります。
2018年の公聴会では疑惑について明確にならないまま終わっています。
Tether(テザー/USDT)の将来性・今後
今後ブロックチェーンテクノロジーの発展によって暗号通貨の決済需要が加速することが想定されます。
ゲームやECショッピング、トークンあらゆる市場で使用されることが想定され、暗号通貨を持ってない人のためにも法定通貨と価値をペッグしていることで重要な橋渡しになることは間違いないでしょう。
最近ではアルゴランドのプルーフ・オブ・ステーク(PoS)ブロックチェーン上で、USDTを公開し拡張性を強めています。
中央集権体制で管理している
テザー(Tether)にはTether Limited社という運営母体があり中央管理者としてテザーの流通量を調整しています。
そのためTether Limited社が破綻したり、外部からハッキングを受けたり、社内で内部不正告発があったり、大きな問題が起った場合資金をドルに換金できないリスクがあると言われています。
上記の例はあくまで可能性の話ですが、いわゆるカウンターパーティーリスクの存在です。
カウンターパーティーリスクが発生した場合、テザーはその価値を失い、最悪預けた資金が一切戻ってこないということも考えておかなければなりません
現状、セキュリティを強化しながらブロックチェーンを拡張性していくには限界があると言われています。
ある程度中央集権的な構造がないと今の段階ではセキュリティを維持できません。
Omni、Ethereum、Tron、EOS、Liquid Network、Algorandなどの異なるブロックチェーン間でテザーを発行できるのは中央集権的な管理があるからとも言えます。
ドルと同数のTetherが発行される
Proof of Reservesの前提としてドルの準備金と同額のテザー(Tether)が発行されていければなりません。
Friedman LLPは、USDTが準備金に基づかずに発行されている可能性があることを示唆しています。
その後、2018年1月にTether Limited社は監査法人Friedman LLPとの関係を解消しています。
こうした背景から、テザー(Tether)への疑惑がますます深まりましたが、現状では何が正しいのかはっきりしていません。
ちなみに似たようなステーブルコインでUSDCがありますが、こちらは完全にイーサリアムのERC-20トークンがベースになっています。
米国の送金法に準じていることもあり、ビットコインベースのUSDTに比べて決済速度やコンプライアンスの面で優れていると百度やゴールドマンサックスから評価されサポートを受けています
ステーブルコインである
ステーブルコインには価格の安定を担保するために2つの方法があります。
1つ目はハードペグと言われテザーやUSDCのように準備金に応じて発行量の価値を担保するといったものです。
必ず実在する法定通貨が存在し、所有権をデジタル上に表示するやり方です。
もう1つはソフトペグと言われ価格変動があった時、コイン1単位を法定通貨1単位に近づけるとインセンティブが発生する仕組みです。
こちらはコンピュータのアルゴリズムで価格調整します。
基本的にはハードペグの方が価格変動は受けにくいです。
ソフトペグの場合はレバレッジがかけられる分、インセンティブが強く働き、価格調整もより安定方向に向かっていくわけです。
ステーブルコインは日々進化しています。
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Tether(テザー/USDT)疑惑とは?
今現在発行しているテザーの時価総額に対して準備金を本当に担保するだけ持っているのかという疑惑です。
Tether Limited社が管理する口座には、発行されているテザー(Tether)と同額の法定通貨が準備金として保管されていることになっています。
ところが、これを裏付ける証拠がありません。
米商品先物取引委員会がTether Limited社に召喚状を送付したと報じていますが、Tether Limited社は応じていません。
2018年1月には監査法人との関係を解消するなど一時疑念はますます高まっていました。
ビットコインの価格下落に合わせたタイミングでTether Limited社が新規の通貨を発行し、Tetherを使ってビットコインを買いあっているなどの指摘があります。
一部の観測筋は、こうした行動が結果的にビットコインの市場価格を押し上げていると批評しています。
Tether Limited社とBitfinex社のCEOは同一人物なので疑いの目が向けられて仕舞うのも仕方ないですね
Tether(テザー/USDT)を売買できる取引所TOP3!
これだけテザーの有益な情報をみたら買わないわけには行きません!
今後のステーブルコインの需要を見越してテザーを購入できる海外の取引所の口座を持っておいた方がいいでしょう。
ビットコインバブルが起きた当時は、ほとんどの会社が口座開設までに通常よりも多く時間がかかってしまった経緯がありました。
前もって口座開設しておくことをおすすめします。
Binance(バイナンス)
Binance Co.Ltd | Binance |
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取扱い銘柄数 | 1,000種類以上 |
レバレッジ取引 | 有り |
最大レバレッジ倍率 | 125倍 |
取引方法 | 現物取引、レバレッジ取引、レンディング |
本社所在地 | 非公開 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
不動の人気を誇るバイナンスです。暗号通貨取引所の先駆け的な存在です。
最近本拠地を非公開にしました。
取り扱い銘柄も1,000種類以上で取引プラットフォームも機能的で使いやすいです。
ICO直後の通貨もすぐに扱うなど、日本人ユーザー間でも爆発的な人気の取引所です。
何といっても独自のトークン、バイナンスコインが時価総額ランキングでも常に上位に位置しています。
独自で発行している通貨で、通常手数料は0.1%ですがBinance Coinを取引手数料の支払いに設定すると、さらに手数料が半分の0.05%に割引されます。業界最安値です。
最近では今上昇中のADAコインのレバレッジ取引75倍の四半期先物を始めると言うことで話題になりました。
ADAコインはこれからメインネットのローンチがあるので爆発的に上がると言われています。
そんなマーケットの最新のニーズをしっかり把握してADA先物を開始するあたりが他の取引所とのサービスに圧倒的な差を産んでいます
[cta-binance]
Poloniex(ポロ二エックス)
Poloniex, Inc | ポロニエックス |
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取扱い銘柄数 | 94種類 |
レバレッジ取引 | 有り |
最大レバレッジ倍率 | 100倍 |
取引方法 | 現物取引、レバレッジ取引、レンディング、マージン |
本社所在地 | セーシェル共和国 |
おすすめ度 | ★★★★ |
最近、米国からセーシェル共和国に拠点を移した暗号通貨取引所ポロニエックスは、マージントレードと呼ばれる他の取引所にはない取引方法があります。
マージントレードとは、アルトコインの信用取引で、レバレッジ2.5倍での取引が可能です。
マージントレードの手数料は、2%と割高に設定されています。
取り扱い銘柄数は地味に見えますが徐々に増えてきています。
上場したての比較的安価なアルトコインを数多く取り扱っていますので、一攫千金を狙いたい方は押さえておきたいところです。
トロンベースの分散型取引所を展開していたり面白い側面も有ります。
一言で言うとアルトコインに強いです。
ビットコインをレバレッジ100倍で取引できるので、何かあった時の保険として口座開設しておく価値はあります。
レンディングサービスもやっていますので取引で不自由を感じることはないでしょう。
Bittrex(ビットトレックス)
Bittrex,Inc | Bittrex |
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取扱い銘柄数 | 500種類以上 |
レバレッジ取引 | なし |
最大レバレッジ倍率 | なし |
取引方法 | 現物取引、レバレッジ取引、レンディング |
本社所在地 | ドイツ、リヒテンシュタイン |
おすすめ度 | ★★★★ |
ユーザー数も取引高もトップクラスで、ドイツのリヒテンシュタインに本拠地を置く会社です。
レバレッジ取引は無しで暗号通貨を運用するには信用のおける会社です。
顧客資産をコールドウォレットで保管している点はとても評価できるほか取り扱い銘柄数が多いのもユーザーにとっては嬉しいことです。
セキュリティにはかなり力を入れており、最近はコールドストレージに保有しているデジタル資産に最大3億ドル(約330億円)の保険をかけ、暗号通貨取引所としては過去最高の補償額となると話題になりました。
本拠地の欧州のリヒテンシュタインではブロックチェーンの関連法が可決され、ビットトレックス・グローバルはクレジットカードサポート、報酬プログラム、モバイルアプリの更新など、暗号通貨の普及にさまざまな角度から力を入れています。
Tether(テザー/USDT)の取引におすすめのウォレット
Exodus Movementの開発した暗号通貨ウォレットです。2016年7月にリリースされ、対応する暗号通貨の数を徐々に増やしていきました。
テザー(Tether)やその他のステーブルコインにも対応しており無料でダウンロードでき登録して使えます。
これ1つあればさまざまな暗号通貨をUSDTで所持でき、顔や指紋をスキャンするモバイルセキュリティでUSDTを保護、管理、交換できます。
また所有している暗号通貨の割合(ポートフォリオ)をグラフで表示することが出来きます。
保有している銘柄の合計数や現在の相場での総資産なども合わせて表示してくれますので大変便利です。
デザインも極力シンプルで機能的な設計になっているためとてもおすすめです
Tether(テザー/USDT)に関するQ&A
テザー(Tether)について詳しくなったところで、よくある質問を紹介します。
テザー(Tether)はマイニングできる?
テザー(Tether)をマイニングによって入手することはできません。
現在、テザー(Tether)を入手する方法は2つあり、取引所で購入するまたはLimitedにドルを入金するという方法があります。
テザー(Tether)に税金はかかる?
アルトコインからUSDTへの利確については、現時点で国税庁から発表がないためわかりません。
ですが、ビットコイン(BTC)のように今後課税対象になる可能性は十分あります。
USDTで利確すれば課税を回避できるなどと考えて取引するのは危険ですのでおすすめしません。
Tether(テザー/USDT)の将来性まとめ
- Binanceの使い方は比較的簡単!英語表記でも数回使用すれば理解できる!
- 取り扱い仮想通貨数からみても、おすすめの仮想通貨取引所は、『Binance(バイナンス)』!
- Binanceへの登録後は、2段階認証の設定が必要!とても簡単で5分で完了!
- 『Binance』でお得に取引したいなら、『バイナンスコイン 』を要チェック!
- 初心者で初めての海外取引所は、『BitMEX』か『Binance』がおすすめ!
- Binanceは、日本語に対応しておらずカスタマーサービスも全て英語での対応になる。
テザー(Tether)を含め、ブロックチェーンテクノロジーはさまざまな分野で急速に発展しています。
サプライチェーンの管理、ゲームトークンの流動生の拡大、シームレスな本人認証など、さらに普及することが見込まれています。
さまざま生活の場面で暗号通貨を使って決済するニーズが出てくることは容易に想像できます。
その際に価格変動リスクを排除したステーブルコインの利便性はさらに強まっていくでしょう。
テザー(Tether)は積極的に汎用性のあるブロックチェーンへ拡大しています。
利用用途やユーザーを増やしていくことはステーブルコインの1つの使命でもあるので今後も期待ができます。