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- イーサリアム(ETH)が過去最高値を記録
- 分散型金融(DeFi)とNFTによる需要拡大が要因
- 世界から投資家の注目が集まるが、供給不足を懸念する声もある
イーサリアム(ETH)が過去最高値を記録
イーサリアム(Ethereum)は2021年4月19日週の下落から回復し、2,665ドルの史上最高値を更新しました。
先週、カナダで初のイーサリアムETF取引が開始されたことが上昇を後押ししています。
さらに、ETHの供給量を効果的に削減するイーサリアムネットワークの変更が予定されていることから、ホルダーは強気の姿勢を見せています。
BTCを超える成長を続けてきたイーサリアム
Ethereumの価格は2020年初頭から1,000%以上も急騰しています。
これに対して、ビットコインは約600%。
この躍進の理由は、通貨としての安定性に加え、分散型金融(DeFi)とNFTの両分野が発展してきたことにあります。
DeFiとは、ユーザーが仲介者を介さずにデジタル資産の貸し借りや取引を行うことができる金融商品群の総称。
イーサリアムが基軸通貨として活用される領域が活況を帯びてきたことで、更に需要が拡大しているのです。
世界から投資家の目が集まる中、更なるアップデートが控える
イーサリアムネットワークは7月14日に大きなアップデートを実施する予定です。
この事実も、イーサリアムの強気な相場の形成に寄与していることは間違いありません。
今回の「ロンドン」ハードフォークにより、Ethereum Improvement Proposal 1559(略してEIP-1559)の稼働開始が予定されています。
このアップデートは、現在過去最高となっているイーサリアムのガス(基本的にネットワーク上の取引コスト)の改善を目的としており、ガスの計算方法とネットワークの安全性確保や取引の検証を行うマイナーへの支払い方法が変更されます。
それに伴い、これまでマイナーに支払われていた一定量のETHが、代わりに「バーン」(=破壊)されることになります。
これにより、Ethereum上でスマートコントラクトを実行するためのコストを削減できると考えられています。
しかし、副作用としてETHの総供給量も減るため、ETHの需要が供給量を上回ることになると考えるアナリストもいます。
参照記事 Ethereum Hits Record Price as Potential Supply Crunch Looms